コーポレートサイトに掲載するコンテンツ

コーポレートサイトに何を掲載するかは原則としてその会社の自由です。 しかし、事業内容や事業形態によっては法律で掲載が義務づけられている項目があります。 また、顧客や取引先等の利害関係者が知りたいと考えている内容はある程度決まっています。 そのため、コーポレートサイトに掲載するコンテンツは定番化しています。

numberコーポレートサイトに必須のコンテンツ

会社概要

会社概要自体は必須といえますが、以下のすべての項目を記載しなければいけないわけではありません。

項目のうち登記事項については登記内容と合致するように変更があれば随時更新する必要があります。

会社名 会社形態と正式名称が分かるように記載します。
所在地 複数の事業所がある場合に、各事業所の特徴や内容を掲載します。
連絡先 電話番号・FAX・メールアドレス・URL
代表者名 役職名及び氏名の記載します。
設立年月日 創業年月日を掲載することもあります。
沿革 企業の歴史や成長過程を掲載します。法人化する以前の起業の経緯や創業の思いなどを掲載することもあります。
事業内容 事業内容については別途詳しく掲載するためここでは簡潔に記載します。
代表挨拶 企業の代表者からのメッセージを掲載します。次の「企業理念」に掲載することもあります。
資本金 会社の資本規模を顕示するために掲載します。
主要取引先 大手と取引していることをアピールするために掲載することがありますが、取引先に掲載の確認を取ることや自らの顧客をバラすことになるので注意が必要です。
取引金融機関 こちらも掲載する理由をよく考えて掲載しましょう。

企業理念

経営理念 (Corporate Philosophy)では、経営方針 (Business Policy)を中心に、企業の経営目標 (Business Goals)やビジョン (Vision)を示します。

その他、以下のような内容についても記載します。

使命 (Mission Statement) 企業の使命や存在意義を簡潔に伝える文言。なぜ企業が存在し、何を提供するかを示します。
価値観 (Core Values) 企業が大切にする価値観や原則。従業員やステークホルダーに向けた行動規範を示し、企業文化を強調します。
ビジョンステートメント (Vision Statement) 企業が長期的に達成しようとする目標や理想。将来の方向性や抱負を示し、従業員や顧客にインスピレーションを与えます。
企業精神 (Corporate Spirit) 企業の文化や従業員の価値観に関連する言葉。協力、創造性、イノベーションなどを強調します。
プライングメント (Positioning) 企業が市場でどのように位置づけるかを示す言葉。競争上の差別化ポイントを強調します。
プロミス (Promise) 顧客やステークホルダーに対する約束や提供する価値を示す言葉。信頼性と信用性を高める役割があります。
企業信念 (Corporate Beliefs) 企業が信じる原則や信念に関する言葉。企業の基本的な信条を表現します。
コアミッション (Core Mission) 企業の中心的な使命や目的を強調する言葉。何に焦点を当て、何を提供するかを示します。

事業内容

自社が提供する商品やサービスの内容、特徴、メリットなど詳細情報を掲載します。顧客や取引先が自社を理解するために必要な情報を提供します。
コーポレートサイト上で、「1.簡潔な事業内容の説明にとどめるのか」 or 「2.オンライン上のカタログとして詳細な情報を掲載するか」は、事業内容やマーケティング戦略によってかわってきます。
また、集客用のWEBサイト(メディアサイト・LPなど)や販売専用のページ(モールサイト・ECサイトなど)がある場合には、当該サイトで詳細情報を掲載し、コーポレートサイトでは簡潔な内容にとどめることが多いです。
事業の概要 事業の概要について説明します。
主要商品またはサービス 主力商品・サービスを紹介します。
展開市場およびターゲット顧客 展開している市場(例:国内のみ)やターゲットとしている顧客につて説明します。
事業の特徴と競争優位性 同じ業種での事業内容の特徴とその中での「強み」について説明します。
技術やノウハウ 自社にしかない技術やノウハウについて説明します。また、研究開発の内容などについて説明します。
パートナーシップ・コラボレーション 事業上、協力関係や協働間駅に企業やその取り組み内容などについて説明します。
将来の展望や計画 事業内容についてのビジョンを語ります。
お客様の声 「顧客からの声」や「推薦者の声」を掲載します。第三者の意見として、会社の評価はもちろん自社の商品やサービスに対する評価を客観的にアピールすることができます。

ニュース・トピック

自社に関する最新情報を掲載します。 企業の活動、業界動向に関連するニュース、イベントやキャンペーン情報、休業日など、SNSの運用と組み合わせて最新情報を提供します。

アクセス

事業所、営業所や店舗の地図、また、行き方の案内など来社・来店のための情報をわかりやすく掲載します。会社概要の中や各WEBページのフッターに掲載する方法もあります。

FAQs

よくある質問とその回答を集めたものを掲載します。ユーザーは疑問や問題に迅速に答えを見つけられるようになり、サポートの効率化に役立ちます。
お問い合わせやサポート業務の多い事業者ではチャットボットによるサポート体制を導入することもあります。

お問い合わせフォーム

顧客や取引先からの問い合わせを受けとるためのフォームを設置します。
「個人の医療情報や金融情報など高度に機密性の高いプライバシーに関する情報を扱う事業」や「スタートアップなどで応答体制が取れない場合」は、お問い合わせフォームを設置せず電話での対応にします。

プライバシーポリシー

個人情報の取り扱いに関する方針を掲載します。お問い合わせフォームを設置する場合、連絡先として電話番号・メールアドレスなどを掲載する場合は必須です。

サイトマップ

WEBサイト全体の構成をわかりやすく伝えるために作成します。

number必要に応じてコーポレートサイトに掲載するコンテンツ

特定商取引法に基づく表記

インターネットを介して個人消費者と取引をおこなう場合(BtoC)は、特定商取引法の「通信販売」に該当します。この場合は、特定商取引法に基づく表記を掲載する必要があります。

項目 内容
販売業者 (会社名や販売者の名前を記入)
運営責任者 (運営責任者の名前)
住所 (事業所の住所)
電話番号 (連絡先の電話番号)
メールアドレス (連絡先のメールアドレス)
ウェブサイトURL (ウェブサイトのURL)
商品価格について (商品価格に関する情報)
送料について (送料に関する情報)
支払方法 (利用可能な支払方法)
返品・交換について (返品や交換に関するポリシー)

必要に応じてさらに詳細な情報を追加することができます。たとえば、商品の配送方法や配送時間、キャンセルポリシー、プライバシーポリシーなどの項目を含めることができます。

詳しくは、 特定商取引ガイド にてご確認ください。

採用情報

人材を募集している場合に、自社のサイト内に採用に関する情報を掲載します。外部求人サイトを利用している場合であってもコーポレートサイト内に採用ページを設置することで、より詳細な求人情報を提供できます。

ブログ・SNS

集客や顧客サービスなどを目的として企業の最新情報や取り組みなどの情報を発信するブログやSNSを運営します。
ブログはコーポレートサイト内で運用するか、外部で運用するのか検討する必要があります。 SNSはコーポレートサイト内に埋め込み表示やリンクを設置することでコーポレートサイトとSNSの連携を図ります。各SNSとブログは相互に連携させて戦略的に運営します。 具体的には、どのSNSで誰(会社・社長・スタッフ)がどんな情報を発信するか、事前にリサーチをおこない発信内容をあらかじめ準備しておきます。

動画(代表挨拶・商品サービスPV・会社案内PVなど)

企業の魅力や商品・サービスの特徴などを動画で伝えます。動画は視覚的にわかりやすく伝えることができ、伝えられる情報量が多いため、効果的な情報発信手段です。

IR・CSR・ESG

上場企業でなくとも、業績データの公表や環境配慮・社会的役割・ガバナンス等のスタンスを掲載することで、利害関係者の理解と信頼を得るたことに繋がります。